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太陽電池パネルの選び方

太陽光パネル

発電効率は、太陽光パネルの表面温度が高くなるほど低下して行くことをご存知でしょうか?
メーカーのパンフレットの性能は、太陽光パネルの表面温度が25℃の時の性能です。
実は、世界的に最も普及している「結晶シリコン太陽電池」は、25℃から1℃上がるごとに発電効率は0.5℃下がり続けるのです。
そのため、世界的に普及しているという基準だけで太陽光パネルを選ばずに、太陽電池パネルの特性を把握して選ぶ目も大切です。

どの太陽光パネルを選ぶべきか?

では、特に屋根が焼ける南の地域ではどの太陽光パネルを選んだらよいのでしょうか。
南の地域ほど、「アモルファスシリコンタイプ」が良いといわれています。
「結晶シリコン太陽電池」と比較して、高温時、発電量が低下する割合が約半分だからです。
またアモルファスシリコンタイプは、シリコンの使用料が少ないため、安く生産できます。
また、薄くて軽量で、布のような柔軟性をもっているため、将来期待されている太陽電池です。

アモルファスシリコンタイプの弱点

ただ、アモルファスシリコンタイプにも弱点があります。
それは、変換効率が低いこと。
多結晶タイプの最大16%、単結晶シリコンの最大18%と比較して、アモルファスシリコンタイプは最大10%と低いことです。
そのため、多結晶や単結晶シリコンと同じ発電量を得るには屋根の面積が広くなくてはいけません。
太陽光パネルは一度設置してしまうと何十年もお付き合いするものです。
一生ものと言っても良いかもしれません。
後悔しないために、色々なメーカーの見積りを取る。
そして比較検討することが大切です。

太陽光発電パネル選びはどうして重要なのか

太陽光発電パネルは、太陽光発電システム全体の中で最も重要なパーツです。
太陽光を受けて電気に変換し、パワーコンディショナーへ発電した電気を渡す役割を持っています。
太陽光発電パネルの性能1つで、発電量自体に大きな差が生まれてしまうわけです。
パワーコンディショナーの性能も重要ですが、直接発電に関わる部分として太陽光発電パネルは1度導入したら運用終了まで使います。

太陽光発電パネルは2つの基準で選ぼう

太陽光発電パネルを作るメーカーは数十社に渡るので、どのメーカーの製品を選べば良いのか悩みがちです。
なぜなら、聞いたことが無い専門用語が並び、各社独自の最新技術が惜しみなく投入されているからです。
永遠に悩んでいるわけにも行かないので、基本的には次の2つの基準により太陽光発電パネルを分類します。

発電効率で選ぶ

発電効率は、単位面積あたりの発電出力を表す数字であって、14%~22%程度まで製品ごとのバラツキがあります。
入射太陽光エネルギー1,000Wを1平方メートルあたり何W出力出来るかです。
各メーカーの太陽光パネルは、1セルあたりの面積が異なるので単位面積あたりで比較するために変換効率を比較する必要があります。

kW単価で選ぶ

どれほど変換効率が高くても、1kWあたりの導入コストが高すぎてはいつまでも設備投資額を回収出来ません。
太陽光発電設備1kWあたりの単価で比較すれば、住宅用太陽光発電システムが高額になりすぎることを防げます。
発電効率の良さは変換効率19%以上が目安
発電効率を重視して選ぶ際に、高返還率の製品を選ぶならば19%以上の変換効率が1つの目安となります。

・東芝Sシリーズ大型 22.1%
・シャープブラックソーラー 19.6%
・長州産業Gシリーズ 19.5%
・パナソニックHIT 19.3%
・長州産業HIT 19.1%

中程度の変換効率の製品は、カナディアンソーラー・三菱電機・Qシステム・京セラなどからも販売されています。
14%~19%の間の変換効率の製品ならば、価格や他の部分を比較しながら検討することになるわけです。

kW単価は24万円~33万円まで幅広い

太陽光発電パネルのkW単価は、様々な製品を比較する上で実際にシステム全体の価格に大きな影響を与えます。
変換効率が高い製品は1kWあたりのパネル価格が28万円~33万円程度です。
低価格品ならば24万円台のQセルズ製品があるので、太陽光発電システム全体の予算との兼ね合いで選ぶ製品が変わります。
売電額は固定価格買取制度により10年間変わらずに余剰電力の売電が可能です。
しかし、11年目以降は実際に電力会社と交渉しなければ分からない部分があるので、なるべく投資額を10年以内に回収出来ると安心出来ます。

例外は景観重視の京セラ製パネル

太陽光発電システムを屋根の上に搭載する際に、地域により景観保護区域に条例で定められていると設置出来ないことがあります。
京セラのサムライシリーズは、黒い瓦屋根であっても屋根に溶け込むように配置出来るので、景観保護規制に対応可能です。
変換効率が13%台と低くkW単価も33万円前後しますが、特殊な屋根に対応した環境に優しい住宅造りを目指す人が選んでいます。
太陽光発電システムは、環境保護という観点から考えて導入したい世帯もいるので、発電効率以外の付加価値もあるわけです。

重視する項目を選んでバランスを考えて決めよう

太陽光発電パネルを選ぶ際に、発電効率とkW単価という2つの基準で求める製品をある程度絞り込むと決めやすいです。
また、太陽光発電システムの耐久性は、20年~30年と長くなっています。
どの太陽光発電パネルを選ぶか決める際には、設備投資額を9年程度の早期に回収するか、初期投資総額を少なくするかという観点も決め手になります。
なるべく早期に設備投資額を回収するなら、カナディアンソーラーが有利です。
一方、発電効率で考えて売電額を多く得たいなら、東芝Sシリーズが有望となります。
発電量や発電効率はそこそこあれば十分という考え方ならば、ソーラーフロンティアの製品が総額を最も抑えられるわけです。
最初から全ての項目を一斉に比較すると混乱してしまうので、発電効率とkW単価で方針を決めてから最終判断すると決めやすくなります。

まとめ

太陽光発電バネルは、メーカーごとに最新の技術を使って発電効率とkW単価のバランスを取るように開発されています。
一見すると同じに見えてしまう太陽光発電システムは、パネルに使われている技術だけでなく変換効率も異なるわけです。
一旦導入すると20年~30年使い続けることになる太陽光発電パネルは、屋根の形状や発電計画を総合的に考えて決める必要があります。
数多くの製品から絞り込むためにも、発電効率とkW単価により太陽光発電バネルを分類してから選ぶと決めやすいです。

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